2005年10月02日

別れの時

別れの時

写真を整理していたら、昔の島の写真を見つけました。
これは中学校を卒業して、島から旅立つ子供たちを見送る一場面です。

昔、島には高校もたいした職場もなく、中学校を卒業した多くの子供たちは、わずか15歳で島を旅立っていきました。
島には空港もなかったので、みんな船での旅立ちです。船での旅立ちってさみしいですよね。

それに昔は皆とても貧しく、本土との距離感も、今とは比べものにならないくらい遠いものだったそうで、友人との一生の別れを覚悟した人も多かったと聞きます。そんなこともあって、昔の見送りは親戚中総出になることも珍しくなかったそうです。

この写真の紙テープを見てると、島の人たちの別れの重さを感じます。飛行機世代の私たちからは想像もできないくらいの悲しみに満ちた一場面です。

沖縄の離島には、高校のない島がいくつもありますが、今でもこんな風景が見られるんでしょうか・・・


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Posted by lagoon at 09:05│Comments(2)思い出
この記事へのコメント
貴重な写真ですね!
今から三十年以上前までは、沖永良部島も
まったく、同じ「港の情景」でした。
今では、「集団就職」という言葉も聞かれなく
なりましたね。時代の流れを感じました。
港での別れは、どこか哀愁がありますね。
Posted by 花人の島から at 2005年10月02日 15:07
花人さんへ
昔の島の暮らしって、想像以上にとても大変だったようですね。
昔の写真を見るのは好きだけど、その1カットの背景を考えると悲しくなります。今度は楽しかっただろうという時の写真を掲載しようと思います。
Posted by lagoon at 2005年10月03日 10:08
 
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